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2011/11/06(日)Google Developer Day 2011 Japanに参加しました
雑記】miff
Google Developer Day 2011 Japan公式サイト
行ってきたので感想を書きます

基調講演

10分前に会場入りしたところ既にメインホールが埋まっており別室で中継映像を視聴。
ちょっと残念な感じなので来年があれば早めに行った方が良さそう。
Three More Things
百聞は一デモに如かずというのはまさにその通りだなあと思いました。
見習わないといけない姿勢。

Androidの最新情報

http://www.google.com/intl/ja/events/developerday/2011/tokyo/agenda/session_2004.html

最新情報というのは要するにIcecream Sandwichの話であって、だいたいAndroid DevelopersAndroid 4.0 Platform Highlights辺りに書いてある話ではあります。
日本語資料:http://y-anz-m.blogspot.com/2011/10/android-40-paltform.html

Converged Platform
改善点
新要素
ActionBarはGingerbread以下では自力実装になる
→Fragmentみたいに互換ライブラリを用意しない理由は何だろう

Androidの優れたユーザエクスペリエンス

http://www.google.com/intl/ja/events/developerday/2011/tokyo/agenda/session_2001.html

品質向上の目標

#1 Be fast
#2 Be usable
#3 Be beautiful
デザイナーの方とコラボレーションして見た目も美しいアプリにすべき

#4 Be Android
タイトルバーに戻るボタンがあってハードウェアの戻るボタンは違う動作をするとかそういうのはよくないよねと。
iPhoneアプリのUIをそのまま持ってきたりとかもやりがちですよね。

#5 Listen to your users
ユーザの動向を収集して積極的に改善する
アプリケーションはできるだけ早くリリースして頻繁にアップデートする

Android 4.0のこと

Unified UI framework for phones, tablets and more.

UI Patterns

The Developer's Guideは読んどいた方がいいでしょう。

Chromium 開発を支えるクラウドの技術 - Googleのクラウドコンパイラ

http://www.google.com/intl/ja/events/developerday/2011/tokyo/agenda/session_11113.html

Cloudを活用したCIの話

cloud compiler: goma
GOMA is tremendous productivity boost!

Chromeの開発サイクル
コーディング -> Build&Test -> Code Review ->[LGTM]->Repository(Buildbot)-> コーディング
ChrominiumをビルドするのはそこそこのノートPCで3時間半かかる
→Xeon X5650 2.67GHz 6cores * 2cpus 12GB memory, HDD→93分
15分もかかると手元でBuild&Testするのがとても苦痛

distcc -a fast, free distributed C/C++ compiler
→コンパイル作業を分散させる
→しかしプリプロセスを手元でやるので変更に弱い

distcc-pump
そこでinclude_serverを作った
Build speed: 50%(linuxのカーネル)/200%(samba)

distcc/distcc-pumpは十分な数のサーバーを正しくセットアップする必要がある
→セットアップが簡単ではない

もっとたくさんのコンパイラサーバを身近に
→クラウドを使えばいいじゃない

gcc -> [compiler proxy] -> cloud -> gcc,g++ + cache
.......|->local server

make->gcc,g++->compiler proxy->subproc->g++
................|
................->Frontend->Executor->memcache

Include Processorは早くてだいたい正しいこと
ローカルがincludeを全部やって必要なファイルをremoteに上げる
clang: LLVMのコンパイラ

Mac OS X用のバイナリを吐かせるには?
クロスコンパイラ→アップルが提供しているMac OS X用のコンパイラをLinuxでビルド
→しかし吐き出すアセンブラコードが違うとかよくわからないトラブルがあった
→→maloader(Mac用のwineみたいなの)で解決

compiler proxyとFrontendはRPC over HTTP

networkは信頼できない
→retry, timeoutをどうするか
→ローカルでもビルドを行なってリモートと比べて先に結果が来たほうを使う

cloud compiler

今のところここまでの大規模開発に関わることは無いのですぐに活用できるノウハウといった類ではありませんが、タイムアウトの取り方が興味深かったです。

イグナイト

http://www.google.com/intl/ja/events/developerday/2011/tokyo/agenda/session_8001.html

このプレゼン形式、面白かったです。
両手が開くのでジェスチャーなんかが自然に入ってくるし、一部でつっかえてもスライドが切り替わるから話を打ち切って次に進めざるをえないため、見ている側からすると見やすいし。
もちろん、内容を伝えることが目的ならデメリットも多いと思いますが、ライトニングトークみたいな感じの場なら良さそうだなあ。

#1 飛行石の話
これ:http://www.youtube.com/watch?v=tVVP8hKao4A

#2 ガジェットOSの話
RSSリーダーじゃダメだったのかな

#3 Chromeのオーディオアウトプット先の話
確かに音関連が充実していますよとうたっておいて出力先を選べないのでは片手落ちなのかも

#4 AOSPにContributeの話
AOSP->Android Open Source Project

最後に少しだけ触れていたプロジェクトの色々細かい事情というところが一番の障壁なんじゃないかなあ

#5 死海文書オンラインコレクション
語りが面白かった

#6 Introducing Google APIs Discovery Service
こういうのがプラットフォームから提供されているとすっごく便利ですよね。
私もRemember the MilkのAPIを調べていた時に大変助かりました。

まとめ

参加者2000人、運営100人の大規模イベントでした。会場は人人人で、あちこちに行列ができていましたよ。

講演内容は、特にAndroidに関しては公式ドキュメントに書いてあることがメインだったかなあという感じ。でも、講演で開発者に直接伝えたいような重要なことならドキュメントが公開されているべきなわけで、当然といえば当然かな。公式イベントだってことですね。
未来のことももうちょっと知れたらよかったですが、ICSが出たばっかりだし、優先度がICSの紹介メインになるのは仕方ないか。

来年もAndroidに関わっていればまた行きたいな、ということで関係者の皆様本当にお疲れ様でした、ありがとうございました。

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